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『進撃のアルコナイトリング』

ばんぱく

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近年、国産釣り具メーカーのエントリーモデルロッドでも、採用されることが多くなってきた『アルコナイトリング(レインフォースアルミナオキサイド)』

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具体的な商品名を挙げると、シマノの『ゾディアスシリーズ』『トラスティック』、ダイワ(グローブライド)の『タトゥーラシリーズ』が採用し、特にシマノの『ゾディアスシリーズ』は、商品自体の売れ行きもなかなか好調だとか

もっとも海外メーカー製のルアーロッドでは、だいぶ以前からエントリー~ミドルクラスモデル、或いは一部のハイエンドモデルでも多く採用されている、一般的なガイドリング素材なんですけどね、『アルコナイトリング』って(事実上の海外ロッドメーカー専用ガイドリング素材という位置付け)

今まで当ブログでも、『アルコナイトリング』について何回か取り上げてきましたが、どうやら『アルコナイトリング』の良さが、日本でもようやく理解される時代になってきたようです(単にロッドの生産コストを安く抑えるため、というのが一番の理由な気もするが(´∀`;)

まあ、端的に言えば、富士工業の長年の巧みなマーケティング戦術による『SICリングマンセー!!ヽ(´ー`)ノ』日本市場が、世界の釣具市場から見れば、異端かつガラパゴス的な市場なんですけどね(その内『SICリングマンセー!!ヽ(´ー`)ノ』から、『トルザイトリングマンセー!!ヽ(´ー`)ノ』に変わるのも時間の問題じゃなかろうか?)

あと、さも真しやかに語られる「SIC(シリコンカーバイト)じゃないとPEライン使用時にリングに溝ができる」というのは、一種の迷信や都市伝説みたいなもの。それこそ過酷なサーフゲームや、水中に石英等の粒子が大量に浮遊しているような状態で、常にロッドとラインに高負荷をかけるような釣りでもしない限り、ほぼありえません(あくまで経験則に基づいた、自分の個人的見解ではありますが)

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参考までにインターネット上等で公開されている、各リング素材の数値を単純に比較してみるとこうなる訳ですが

・SIC(シリコンカーバイト):硬度2200~2400/放熱性0.15/比重3.2/素材強度55)
・アルコナイト(レインフォースアルミナオキサイド):硬度1300~1500/放熱性0.11/比重4.2/素材強度45)
・ハードロイ(アルミナオキサイド):硬度1200~1400/放熱性0.03/比重3.8/素材強度30)


この数値だけを見ると、一見SIC(シリコンカーバイト)が一番優秀そうに見えますが、硬いものほど案外脆く、単純に硬度=対破壊強度(専門用語では靱性と言う)ではないという事実をユーザーが認識していないと、ロッドを安易にラフに扱って、SICリング(特にトップガイド)を誤って割ってしまうという事態Σ(゚д゚lll)も起こりえると(例えるならば、一番硬い鉱物であるダイヤモンドを、金属製の台の上に置いて、ハンマーで叩くと呆気なく砕け散るのと同じこと)

おっと話の内容が少し逸れた

SIC(シリコンカーバイト)にあと一歩というスペックで、値段は約半分というコストパフォーマンスに優れた『アルコナイトリング』、国産ルアーロッドに於いても、エントリー~ミドルクラスモデルで、積極的に採用するロッドメーカーが、今後は増えてくるかもしれませんね

『進撃のアルコナイトリング』 『ゾディアスシリーズ』 『トラスティック』 『タトゥーラシリーズ』 海外ロッドメーカー専用ガイドリング素材という位置付け 『SICリングマンセー!!ヽ(´ー`)ノ』 「SIC(シリコンカーバイト)じゃないとPEライン使用時にリングに溝ができる」 SIC(シリコンカーバイト) 『アルコナイトリング(レインフォースアルミナオキサイド)』 ハードロイ(アルミナオキサイド)

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最終更新日2016-09-20
Posted byばんぱく

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