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『シマノも昔はこういう独自路線?のソルトウォーターゲーム用ロッドを出していた時代もあったのだよ』

ばんぱく

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たしか今から6~7年くらい前に、浅草にある某有名老舗釣具店にて投げ売りされていたのを購入した記憶がある

        S83VS1
『シマノ/GAME TYPE-S S83VS』

 当時のシマノに於ける、シーバスロッドフラッグシップモデルとしてリリースされていた(そしてお世辞にも、あまり人気があったとは言えない高価なシーバスロッドだった)、『オシア フリーマンシリーズ』のたしか『廉価版モデル』というコンセプトで発売されていた『GAMEシリーズ』の内の一本ですな(型式番号『S83VS』とは『シーバスモデル/レングス8.3フィート/バイブレーション専用』という意味

        S83VS5

 で、何故このシーバスロッドを購入する気になったかというと、昨今流行りのティップは柔らかく、バットは比較的硬めの設定という、主流シーバスロッドと違い、使用するメインルアーを敢えて『バイブレーション』に限定し、性能を著しく特化させた特異なコンセプトを持つ、全体的にシャキッと硬めに仕上げられたパワー重視の所謂ガチガチ系シーバスロッドだったからです。その性能を一言で言い表すならば、正に剛竿(ごうかん)』という言葉が一番相応しいでしょうなぁ、きっと

        S83VS2

 全長は何故か8.3フィートとやや半端なオカッパリゲーム用シーバスロッドとしては、長からず短からずの取り回しの良いレングス設定、一番特徴的なのは現在では『ロッドの軽量化&ロッドを曲げた際のベンドカーブへの影響』と言う理由で、特にスピニングロッドに於いては『バットガイド』以外には殆ど使われなくなった『ダブルフットガイド』『トップガイド』を除く残りのガイド計8個にすべて採用していること。もっともPEライン全盛の現在では、この『ダブルフットガイドフレーム』が要らぬライントラブルを招く可能性もなきにしもあらずですが、これだけブランクスへのガイド取り付けがしっかりしていると、何等かの理由で『ガイドフレーム部分』が折れて、ガイドが飛ぶと言ったアクシデントが起こる確率はかなり低いでしょうなぁ

        S83VS3

 そしてキャストウェイト上限はこの長さのシーバスロッドにしては重めの40グラム。某王様の話によるとシマノルアーロッドキャスト可能ウェイトに表記されている数値よりもかなりキャパシティを持たせて作られているそうなので、実際には60グラム前後までのルアーも平気でブン投げることが可能です(フルスイングキャストは流石にティップラインがちと危険かも知れんが・・・)。ヘビーバイブレーションだけでなく、メタルジグを筆頭とするヘビーウェイト系ルアーを使ったド遠投メインの他のキャスティングゲームに流用しても、なかなかバッチグーシーバスロッドかも知れません

 ロッド自体の自重は先に述べた理由により、昨今のある意味軽さを突き詰めた設計のシーバスロッドに比べると結構重いです(-.-;)。但し、皆さん既にご存じの通り、ロッドは単純に軽ければいいというモノでもないので、使うスピニングリールとの組み合わせにより、持ち重り感を軽減することは可能です

 どちらかというと一般的なバイブレーションよりもソルトウォーターゲームで使うようなヘビーバイブレーション寄りキャストウェイト設定のため、10グラム以下ルアーを扱うにはあまり向いていませんが(キャストウェイト下限14グラムとかなり重めに設定されているため、軽いルアーだとあまり飛距離を出せない)、逆に1オンス(約28グラム)前後ルアーを気持ちよく遠投するにはベストマッチシーバスロッドと言えます

        S83VS4

 然しこのEVAグリップ部分に施されたまるで都市迷彩のようなカラーパターンには、一体何の意味があるんですかねぇ?まあ、オリジナリティを出すという点では成功しているとは思いますが、決して一般ウケするような要素ではないと思うのですが・・・。シマノのやることは時として、よう分かりまへんわ~┐(´д`)┌ヤレヤレ

シマノも昔はこういう独自路線?のソルトウォーターゲーム用ロッドを出していた時代もあったのだよ GAME TYPE-S S83VS シマノ バイブレーション使用に特化したシーバスロッド 剛竿(ごうかん)

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最終更新日-0001-11-30
Posted byばんぱく

Comments 8

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銀時  

同じシリーズでバイブ以外に特化したロッドってあるんですか?

海のデイゲームなんかには凄い良さそうですが、迷彩柄が自分的にはなんか(^_^;)?

って言いながら服装の迷彩は大好きな銀時です(笑)

2012/04/06 (Fri) 00:48 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

銀ちゃん、おはこんばんちは。コメントありがとうございます

このロッドとはまったく真逆でミノーイングに特化したモデルも存在していました
その他にもロックフィッシュ用モデルでかなり特異なデザインのものがありましたね

然し未だに何故グリップ部分にシマノが迷彩柄を選んだのかは理由は不明です。もしかしたらシーバスロッドにミリタリー的なテイストを持ち込みたかったのかも

2012/04/06 (Fri) 07:42 | EDIT | REPLY |   
しんぱく  
No title

これショアジギロッドじゃないんですか?

スペック見てたらレングス以外はシーバスロッドに思えませんね(笑)

2012/04/06 (Fri) 18:43 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

しんぱくさん、おはこんばんちは。コメントありがとうございます

長ささえ除けば、性能的にはほぼショアジギングロッドですね(笑)。セイゴサイズなら瞬殺です

2012/04/06 (Fri) 20:25 | EDIT | REPLY |   
rairai  
No title

こんばんは

私はダイコーのデスペラードDS-862VSオールレンジストラテジーという
ほぼ同じスペックのロッドを持ってます。

V(バイブレーション)S(スペシャル)の名の通り、引き抵抗の大きい旧式バイブレーションを使っても
ティップがお辞儀せずガンガン引けるオールダブルフットステンガイドの異端児です。
今じゃ夏の堤防青物専用ロッドというニッチな用途になってます。磯やサーフじゃちょいと短い。

近所の釣具屋で投げ売られていたのを保護したので詳しいことは分かりませんが
DS-862VSもGAME TYPE-S S83VSも日中のバイブレーションゲームが流行った頃の産物
ではないかと勝手に推測してます。

2012/04/06 (Fri) 22:23 | EDIT | REPLY |   
スティーヴ  
No title

お久しぶりです。4月より社会人となったスティーヴです。
シマノはこの頃からブランクスの性能がより良くなった印象がありますね。

これより以前のフラッグシップであった、スコーピオンオシアを所有しておりますが、ガイドセッティング等の関係もあり、多少時代を感じます。
フリーマンに関しては、今販売したら売れそうですね。メタルパーツのデザインが良く、短いレングスのみですがベイトモデルもありましたし…

GAMEの迷彩柄は後のAR-Cにも引き継がれてますね~。やはり評判は微妙でしたが(笑)質も良く、他社では考えにくいモデルもガンガン発表してしまうシマノ。でもたまぁに何かがズレてる気がします…

あと、シマノはダブルフット好きですね(笑)スコーピオンEVの1803Rなんか11個もガイドがあるのに、全てダブルフット…塗装を薄めにし、Lガイドあたりでリファインすれば大化けするロッドって沢山あると思います。

2012/04/07 (Sat) 00:05 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

rairaiさん、おはこんばんちは。コメントありがとうございます

なんと『ダイコー/デスぺラードシリーズ』でも同様のコンセプトのロッドがあったんですね(一般的なノーマル仕様のデスぺラードなら持っているのですが)

たしかにあの頃、シーバスロッドを従来のレングスやパワーではなく、ミノーイング用とかバイブレーション用といった使用するルアー毎に種類を細分化してラインナップするのが一時流行ったことがありましたね。正直あまりに性能が特化しすぎて汎用性がなく、バスフィッシングのように何本もロッドを持ち歩く訳にはいかないシーバスフィッシングでは流行ることなく終わっちゃいましたけど(^_^;)

2012/04/08 (Sun) 18:07 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

スティーヴさん、おはこんばんちは。お久しぶりです。今年から新社会人とのことでまずはおめでとうございます

シマノのフリーマンが一部で熱烈なファンがいたことからも解るように、シマノのシーバスロッドって、マニア受けはするが何故か一般ウケしない、デザイン的にもスペック的にも少し斜め上を行っちゃっているモノが多いんですよね。もっともディアルーナあたりからその方針もいくらか変わったようですが

オールダブルフットガイド仕様は、今のロッド軽量化マンセーな状況だとなかなか採用するのは難しいでしょうね。猫も杓子もKガイドな時代ですし。出しても本当に一部のマニアックなユーザーにしか売れない商品になりそうです

2012/04/08 (Sun) 18:17 | EDIT | REPLY |   

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