Welcome to my blog

『徹底的に国産ハイエンドモデルリールを敢えてディスってみる』

ばんぱく

ばんぱく

えー、今回はタイトルからして、人によっては不快感を覚える内容になると思うので、そういう方は最初からこの記事は読まない方がいいと思います。いや、できれば読まないで下さい。基本的にスルーの方向でお願いします

さて、ハイエンドモデル』『エコノミーモデル』、大きな違いは何かと問われれば、以下の点に集約されると思います

・惜しみない最新技術の導入(=使い心地と性能アップ)
・各部に採用されている材質の違い(=耐久性や剛性の違い)
・工作精度・組み立て精度の違い(=品質や信頼性の違い)


要するにリールとしての基本性能に、上記の点を上乗せしたものが、ハイエンドモデル』の正体という訳です。例えるのであれば、地球連邦軍の最新鋭MSガンダムと、その量産機であるGMとの違いですね

よくリールを含めた機械物『価格が性能に比例し、基本的に高価なモノほどベストなどと言われますが、上位機種というのは、基本的な性能に使い心地や様々な付加機能を追求した結果、その部分が価格として跳ね返っている訳で、高ければトータル的にいいモノになるのは当然のことなんですよね(逆に高いのに使い心地や付加機能などが悪かったら、消費者がまず黙ってませんしね)

但し、万人に対して果たしてそうなのか?と言われれば、必ずしもそうとは言えない訳で(あまりに多機能すぎて使いこなすのが難しいとか、性能が特化し過ぎて逆に使いにくくなっているとか)

まず一つ目 『惜しみない最新技術の導入』

例えば『スピニングリール』で当てはめてみると『ドラグの高性能化』『ハンドルの巻き心地』『ラインローラーの回転性能』『防水・防塵性能』あたりが該当する訳ですが

『ドラグの高性能化』に関しては、昨今は防水ドラグノブ仕様で滑りが良く、制動力の高いカーボンディスクドラグを採用しており、ピッチ数が細かいほど優秀なドラグみたいな説明の仕方をされますが、ドラグの効き目が0か1しかない安物リールにありがちな『デジタルドラグ』ではたしかに困ってしまいますが、必要最低限の調整幅のピッチ数さえあれば、不必要に細いライトラインを使っている訳でもない限り、『エコノミーモデル』に搭載されているレベルのドラグでも、実釣で困ることは殆どないハズです
 それに個人的に、それだけ細かいピッチ数を持つ高性能ドラグの恩恵を実際に感じて使っているアングラーが、果たしてどれだけいるのか甚だ疑問ですらあります(実釣でドラグを効果的に使っているアングラーすら、あまり見かけたことがないのが正直なところ)

次に日本人アングラーが病的なまでに気にする『ハンドルの巻き心地』『ラインローラーの回転性能』。例えばリール使用後に、もし少しでも『ラインローラーのシャリシャリ感』とか、『ハンドルの巻き心地がやや重くなった』とかの異音や違和感を感じようものなら、直ぐに不良品だ何だと大騒ぎ

そのくせ、ちょっとしたゴミや結晶化した海水を噛んだら終わりの『ボールベアリング』を数多く搭載したハイエンドモデル』を有り難がって使うのですから、その考え方がどうにもよく理解できません┐(゚~゚)┌

だいたいリールという機械自体、本来はラインを巻き取るが目的のものであり、『ハンドルの巻き心地の滑らかさを味わう機械』ではないのですから、ハイエンドモデル』であろうと『エコノミーモデル』であろうと、何回か使えば巻き心地に多少の異音や違和感が生じてくるのは仕方がないことであり、逆にハンドルの巻き心地が多少落ちたからといって、それで釣果が劇的に落ちるなどということはまずないハズ(中にはハンドルの巻き心地が悪くなると、水流や潮流の変化が掴めなくなって云々などというもっともらしい屁理屈を付ける人もいそうですけどね)

『ラインローラーの回転性能』にしても同様。スピニングリールの構造的に一番水を被る箇所なのですから、ラインローラー部分に完全に水が入らない造り(要するにメンテナンスフリー構造)にでもしない限り、使えば使うほど、徐々に異音や違和感が生じるようになるのは寧ろ当然のこと

あと、ラインローラーに『ボールベアリング』が入っていないと気が済まないアングラーもやたらと多いようですが、ヨレの入りやすい極端なライトラインを使用する場合や、トルクフルに高速で走り回る青物のような相手でもない限り、ラインローラーの基本的な役目を果たし、パーツそのものが潤滑素材で出来た『樹脂ブッシュ』の方が『ボールベアリング』よりもトラブルも少なく、よほど実用的ではないかと思うのですが・・・(オールドカーディナルなどは、未だに信頼性の高い潤滑性樹脂ブッシュを採用)

どうも日本人アングラーは、『ハンドルの巻き心地』『ラインローラーの異音』を異常に気にし過ぎる嫌いがあるようで(※逆にリールメーカーにとっては、商売をする上では大変好都合でしょうな(⇒単に巻き心地や回転性能を上げたり、内蔵ボールベアリング数を増やしただけで性能がアップしたとユーザーに勘違いさせることができるという点で(笑)))、この辺は実用性第一主義の諸外国のアングラーと嗜好が大きく異なる点であり、日本の釣り具市場は特殊な市場である』と言われる由縁のようです

最後に『防水・防塵性能』。これは特にソルトウォーターゲームで使用するリールにとっては非常にありがたい機能なのですが、反面この機能を搭載しているリールは、機関部が完全ブラックボックス化されて、ユーザーによる分解・メンテナンスができないものが殆どなんですよね。アウトドアツールなのに持ち主が分解整備もできないなんて、自分のようなオッサンアングラー世代にはちょっと信じられないことなんですが、最近は簡単なメンテナンスすらメーカーにお金を払って依頼するというのがどうやら主流のようで、何だか嘆かわしい状況です

さて二つ目 『各部に採用されている材質の違い』

これは各パーツや本体の耐久性や剛性、重量に直接関係してくる点ですが、現在のハイエンドモデル』は何が何でもフルメタルボディ採用で、これがリールの値段を上げる要因となっているとも言えます
 正直、『何もそこまでフルメタルボディに拘らなくても』という番手のリールまで金属製にするのが現在のトレンドで、こうなると耐久性や剛性云々と言うよりも、もはや見た目の重厚感やユーザーの所有欲を満たすために敢えてフルメタルボディを採用しているとしか思えません
 自分は寧ろ、ソルトウォーターゲームで使われるリールに関しては、GTゲームなどの剛性がどうしても必要とされる大物相手のゲームに使われる番手のリールでもない限り、昨今ミドルモデルで採用されている『CI4』『ザイオン』といった、軽量でかつ強度があり、錆びる心配のない『強化樹脂素材』の方がベストと個人的には思っているのですが・・・(強化樹脂素材は金属素材と違って、海水による強烈な腐食にボディを侵される心配が一切ありませんし
 その方が、わざわざ海水に弱いマグネシウムに耐塩水コーティングを施した軽量モデルを開発するよりも、より安価で耐久性の高い商品をユーザーに提供できるのではないでしょうか?(それとも企業の利益を考えると、やはり今後も従来通りのフルメタルボディのリールがメインなのでしょうか)

因みにメインギアなどの内部パーツにも、ジュラルミンなどの高強度で高価な金属素材を採用するのが、最近のハイエンドモデル』のトレンドですが、メーカーへのオーバーホールでギア交換の必要性が生じた場合、当然のことながら高額なパーツ費用を請求されるのもハイエンドモデル』の悩ましいところ

総合的な耐久性や剛性は上なれど、パーツ交換などの維持コストがかかるハイエンドモデル』を長く使い続けるか(但し、昨今は国産リールのモデルチェンジのサイクルがかなり早いので、ハイエンドモデル』と言えども、長く使い続けることができるかは正直疑問ですが…)
 それとも耐久性や剛性は若干劣るものの、コストパフォーマンスは高い『エコノミーモデル』の複数台所持のローテーションで順番に使い潰していくか…

この辺はユーザーのリールに対する考え方の違いも大きく反映されそうです

最後に三つ目 『工作精度・組み立て精度の違い』

早い話、国内工場製』海外工場製かの違いですね。こればかりは残念(笑)ながら国内工場製』が多い、ハイエンドモデル』に圧倒的に軍配が上がります
 これは別に自分がメイド・イン・ジャパン製品信奉者』だからとか、海外工場製品を差別しているという訳ではなく、他の工業製品を見ても国内工場製』の方が、作りが丁寧で精度が高いモノが多いからです(おそらく品質管理の意識の差も大きく影響していると思われます)
 特に『組み立て精度』に関しては、もはや国民性の違いとしかいいようがなく、例えば、自動車製造業での話なのですが、同じ車種をそれぞれの工場で製造した場合、国内工場で製造した車と某国にある海外工場で製造した車とでは、明らかに国内工場製の車の方が製品としての寿命が長い傾向にあるのだとか

たしかにリールなどでも、ネジの取り付け方一つ見ても、舶来メーカーの『エコノミーモデル』海外工場製のものは、結構組み立てが杜撰なモノが多いです(中には自分で一旦ボディをバラして、ネジを丁寧に取り付け直すと調子が一変するモノも…)

こういった点を考慮すると金を持っていて、機械弄りが苦手な人は国産ハイエンドモデル』、あまりリールにお金はかけられないが、機械弄りが得意な人は安価な『エコノミーモデル』という選択肢もあるかも知れません

うーん、『徹底的にハイエンドモデルリールを敢えてディスってみる』とは言ったものの、思ったほどディスれなかったですね(笑)

【本日のオススメ★オタッキーソング】
以下、曲順 1.メロスのように ~LONELY WAY~[TVサイズ] 2.サブタイトルⅠ 3.Love feeling 4.S.P.T-Ⅱ 5.アイキャッチ 6.Attack and Defence 7.迫り来るものへ 8.5分だけのわがまま[TVサイズ] 9.次回予告 10.メロスのように[インストゥルメンタル] 11.Uneasiness 12.サブタイトルⅡ 13.荒廃のN.Y 14.Winter decay 15.Preface of Age 16.グラドス警察隊 17.SPTレイズナー 18.サブタイトルⅢ 19.恋の予感 ~アンナ・ステファニー~ 20.LA・ROSE・ROUGE[1コーラス]

【蒼き流星SPTレイズナー音楽集】

徹底的にハイエンドモデルリールを敢えてディスってみる ハイエンドモデル エコノミーモデル 国内工場製 海外工場製 メイド・イン・ジャパン神話はまだ生きている 蒼き流星SPTレイズナー音楽集

関連記事
最終更新日2018-07-04
Posted byばんぱく

Comments 10

There are no comments yet.
バッカス  
No title

お久しぶりでございます。

いやぁ辛口ですねー!
同意する箇所がたくさんありました!
確かにメンテナンスは自分でできたほうが絶対いいですよね。

メンテにお金出すのはもったいないですよ。
エコノミーモデル買って毎年自分でフルメンテするほうが愛着がわきます。

2011/02/03 (Thu) 11:50 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

バッカスさん、こんにちは。お久しぶりです。元気にしてましたか?コメントありがとうございます

まあ、今はメーカーがユーザーによるメンテナンスを推奨しない時代ですからね(おそらくクレーム対策の一環でそのようにしているのだと思いますが)
自分もエコノミークラスのリールを自分でメンテナンスして使った方が愛着が湧くと思います。スペアパーツも安い(笑)ですし

それにあまりに高価なリールは、取り扱いに神経ばかりを使って、現場で荒く扱えないですからね

2011/02/03 (Thu) 12:18 | EDIT | REPLY |   
カワ  
No title

こんばんは ばんぱくさん。

自分の持ってる一番値段の高いリールはダイワのイグジスト3000。
一番安いリールはアルファタックルのウィルディッシュ3000。
その値段の差は約20分の1(笑)両方共に同じくらい愛用してますw
メンテナンスは自分で高い安い関係なしで贔屓せず同じ様にしてますよ。

まあ、蓼食う虫も好き好きって事で一度は
良い物を使ってみないと良し悪しの判断ができませんしね。

最近は安物タックルにハマってます。

2011/02/03 (Thu) 19:45 | EDIT | REPLY |   
Wassy  

こんばんは大変ご無沙汰しております。
携帯でミス投稿してしまったかも…
この話題に正解はないと思います。
よく考えて好きなもの買えばいいんじゃないでしょうか。
人の道具を否定するつもりもありません。
使用頻度が低い道具は金かけませんが
ハマってるシーバスではハイエンドモデル使います。
風速15m以上でもノントラブルですし
ウェーディングや磯で泳いで沈しても壊れません。
エントリーモデルで同じ事をしようと思ったら三台位ローテーションが
必要です。
何台もあると場所はとるし愛着わきません。
デザインは好きて所有満足もあります。
そして売る時の価格悪くありません。
ハイエンドモデルはトータルで安いと思ったので購入しました。

睡眠時間削って仕事、家庭、釣りやってますから
メンテナンスはお店に出す派です。

2011/02/03 (Thu) 20:14 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

カワさん、こんばんは。コメントありがとうございます

イグジストは当然知っていますが、アルファタックルのウィルディッシュというリールは初めて名前を聞きました
しかし同じスピニングリールながら、価格差が凄いことになってますね(汗)
自分もハイエンドモデルは使ったことはありますが、それほど性能的な差は感じなかったんですよねー(強いて言うなら、各可動部の動きが気持ち滑らかかなぁと思ったくらいで)
あとボートシーバスゲームだと結構タックルを荒く扱うことがあるので、傷がつく度におそらく嫌な思いをするであろう高価なリールは必要ないかなと個人的に思っているのも、自分がハイエンドモデルにあまり魅力を感じない理由かも知れません

2011/02/03 (Thu) 22:10 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

Wassyさん、こんばんは。お久しぶりです。コメントありがとうございます

Wassyさんくらい釣行頻度が高くないと、ハイエンドモデルのありがたみ(特に各パーツの耐久性)はもしかしたら理解できないのかも知れませんね

自分はリールの調子が悪いとすぐにバラして、調子が悪い箇所をオーバーホールしてしまうので、逆にユーザーがメンテナンスできないような設計になっている昨今のハイエンドモデルには、却ってあまり愛着が沸きません(どちらかというと多少性能が悪くても、オールドABUのように自分で整備ができ、長く付き合えるようなタイプのリールが好み)

たしかにWassyさんが仰るようにアングラーによって嗜好が異なるので、この話題に正解はないのかも知れませんね

2011/02/03 (Thu) 22:29 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2011/02/04 (Fri) 19:21 | EDIT | REPLY |   
ブルフロッグ  
懐が・・・・

私もかつては、バブルの頃の独身時代は当時のハイエンドモデルを使用していました。

使っていると言う優越感も、正直有りました。

スピニングリールは精密機械なので、値段=性能というのは
当然なんでしょうが、最近のは高すぎますね。

私の周りでは、ここ数年ダイワの「セルテート」が人気です。

天の邪鬼な私は、人が使ってない物が好きなので、
「リョービ/メタロイヤル」「ペン/スピンフィッシャー」
「フィンノア/エイハブ」「アブ/カーディナル44」
を使っています。

デザインと耐久性を重視して選んでいるのですが、
これらのリールは、実はそんなに安いリールではないんです。

安いリールでは、ブログのネタ用に
「プロックス/バルトムレッド」というのも使用しています。
この、リールで色んな釣りを数年にわたりしましたが、
今の所、目立ったトラブルは有りません。

親父臭いかもしれませんが、最近のシーバス・アングラーは
リールには異常にこだわるのに、竿はわりあい安易に
選んでいる様な気がします。

なんでもそうですが、トータルバランスが大事なんじゃないでしょうか?

2011/02/06 (Sun) 08:18 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

ブルフロッグさん、こんばんは。コメントありがとうございます
何だかんだ言っても、現行のセルテートは性能と値段のバランスが一番取れているモデルだと思います(それでもやや高価ですけど…)
最近のユーザーがロッドよりもリールにお金をかけるのは、昨今の釣りメディアがロッドよりもリールに予算をかけましょうと煽っているのも大きな一因だと思います

2011/02/06 (Sun) 21:57 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/05/03 (Fri) 17:11 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply