ウシガエル

ばんぱく

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【ウシガエル(American Bullfrog)】
体長11~18センチにもなる、カエル目アカガエル科に属する大型のカエル

   

オスの背面は暗緑色で、淡黒色の斑紋がまばらにある。メスの背面は褐色で、斑紋がオスよりも多い。雌雄ともに腹面は白いが、オスでは喉の部分が少々黄色みがかる。鼓膜は非常に大きく、メスでも眼の直径にほぼ等しく雄ではその倍近くある
水草の繁茂する流れの緩やかな河川、池沼、湖、湿地等に生息する。警戒心が強く、外敵が近づくと跳躍して逃げる。鳴き声は『ブォー、ブォー』という牛に似たもので、和名の由来にもなっている。声は非常に大きく数キロメートル離れていても聞こえることもあり、時に騒音として問題になるほどである
食性は肉食性で昆虫類、節足動物、甲殻類、魚類、両生類、小型爬虫類、鳥類、小型哺乳類さえも捕食し、食糧が不足すると共食いをすることもある


と言う訳で、日本各地の淡水域に広く生息しているであろうと思われる、独特の大きな鳴き声と姿が薄気味悪いこのカエル(通称・食用ガエル)(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

ナマズやライギョ、ブラックバスをメインに狙っているルアーアングラーの方には、ある意味、馴染みの深い存在?ではないでしょうか

体のサイズが大きい故に、成体にまで成長してしまうと自然界では天敵が少なく(アオサギなどの水棲生物を捕食する鳥類や、ライギョなどの水棲大型プレデターくらいじゃないでしょうか?)、その高い環境適応力であっという間に日本のみならず、世界中の各地に幅広く分布

          American Bullfrog

とにかく悪食で、自分の口に入るサイズの動くものなら、何でも貪欲に襲いかかり、丸呑みにしようとします(因みにコイツを養殖するために『餌』として日本に輸入されたのが、かの有名なアメリカザリガニ』

それはルアーに対しても同じで、目の前にトップウォータープラグなどを通すと、かなりの高確率で貪欲にバイトしてきます

引き味は釣った人の話によると『ひたすら重い、動く雑巾』といった趣で、魚の違い、陸に揚げたあとでも果敢にファイトを続ける(笑)のが最大の特徴
幸いなことに自分は未だに釣ったことはありませんが、見た目が気持ち悪いコイツからフックを外すことを想像しただけでも、思わず鳥肌ものですヽ(ヽ´Д`)ヒイィィィ!!ヒイィィィ!!(´Д`ノ)ノィ(ましてやルアーを『ウシガエル』にガッツリ丸呑みにでもされた日にゃ、いったいどうすればよいのやら

個人的に『ウシガエル』が多く棲息している水域は、生物相が貧困で魚やベイトの数も何となーく少ない気がします(何でも旺盛な食欲で様々な在来種を食い荒らし、水質汚濁・環境の変化にも強いことから、世界の侵略的外来種ワースト100』に指定されているくらい厄介な特定外来生物なんだとか)。なんか『ウシガエル』がたくさんいるポイントで、あまりいい思いをした記憶がないんですよね

ウシガエル 食用ガエル 特定外来生物

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最終更新日-0001-11-30
Posted byばんぱく

Comments 13

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さそり君  
キモイです

僕もバス釣りに行った時にワームで釣ったことがあります。
あまりの気持ち悪さに友人に外してもらった記憶があります。
でも何度か食したこと(ちゃんとした店で)があるんですが結構おいしいんですよね。

2010/07/29 (Thu) 18:44 | EDIT | REPLY |   
KATTY  

バス釣りしてた頃によく釣ってしまいました(笑)

フロッグに食ってきた時は笑えましたが…

フックが舌に巻き付いてきた時は大変でした
思い出しただけで鳥肌モンです

2010/07/30 (Fri) 04:01 | EDIT | REPLY |   
FJ  
No title

子供のころはつかまえて遊んでましたが、大人になってからは気持ち悪くてダメですね(笑)
僕もプラグで釣ったことがありますが、何が嫌かっていうと「手」なんですよね・・・
フックを外そうとしても、手を伸ばしてくるから外すのも大変。
気持ち悪さがなければ簡単なのかもしれませんが・・・(笑)

昔、ある野池の脇に車止めて池を見ると、コイツが少なく見積っても50匹以上かたまっていました。
ルアーなんて投げる勇気なかったです(笑)

2010/07/30 (Fri) 11:14 | EDIT | REPLY |   
タカヲ  
No title

自分の地元が水田地帯と言う事もあって、クリークや溜池とは縁が深いのですが、
このカエルは本当に良く居ます(笑)

特に雷魚狙いのフロッグゲームでは先に寄ってくるので厳しいですね。
釣りあげると奇声を発する上に、地面に置くと飛びまわって針が外せない・・・と、
釣って良い事は一つも無いように思います。

ただ地元の方々によるとかなり美味だそうで、
その昔、このカエルとナマズはどこにでもいる手近な蛋白源だった様です。

2010/07/30 (Fri) 14:37 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  
Re: キモイです

さそりさん、こんばんは。コメントありがとうございます

> あまりの気持ち悪さに友人に外してもらった記憶があります。

その気持ちよーく分かります。ホントにキモイですからねー ガクガク(((n;‘Д‘))η

> でも何度か食したこと(ちゃんとした店で)があるんですが結構おいしいんですよね。

よく鶏肉に例えられますよね。人によっては鶏肉より美味しいという人もいるとか

2010/07/30 (Fri) 20:17 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

KATTYさん、こんばんは。コメントありがとうございます

> フロッグに食ってきた時は笑えましたが…

ウシガエル自体、餌不足になると共食いを始めるそうで、口に入るものは奴らにとってすべて餌なのでしょう

> フックが舌に巻き付いてきた時は大変でした
> 思い出しただけで鳥肌モンです

うわー、その光景を想像しただけで、もうサブイボものです アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ

2010/07/30 (Fri) 20:25 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

FJさん、こんばんは。コメントありがとうございます

> 僕もプラグで釣ったことがありますが、何が嫌かっていうと「手」なんですよね・・・
> フックを外そうとしても、手を伸ばしてくるから外すのも大変。
> 気持ち悪さがなければ簡単なのかもしれませんが・・・(笑)

これ、話でよく聞きますね。ルアーが口にかかると手を使ってルアーを外そうとする動作をするとか。うう、想像しただけでサブイボが(((( ;゚д゚)))アワワワワ

> 昔、ある野池の脇に車止めて池を見ると、コイツが少なく見積っても50匹以上かたまっていました。
> ルアーなんて投げる勇気なかったです(笑)

ルアーに群がってくる沢山のウッシーの姿が頭に浮かんで、思わず怖い考えになってしまいました(TДT)

2010/07/30 (Fri) 20:38 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

タカヲさん、こんばんは。コメントありがとうございます

> 自分の地元が水田地帯と言う事もあって、クリークや溜池とは縁が深いのですが、
> このカエルは本当に良く居ます(笑)

環境適応力・繁殖力が高い上に、水辺の生物ピラミッドでも上位に位置する種族ですからね。何しろ天敵であるハズの蛇さえも時として捕食してしまうそうですし ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

> 特に雷魚狙いのフロッグゲームでは先に寄ってくるので厳しいですね。
> 釣りあげると奇声を発する上に、地面に置くと飛びまわって針が外せない・・・と、
> 釣って良い事は一つも無いように思います。

間違ってもコイツだけは釣りたくないですね。と言うか絶対触りたくないや…

> ただ地元の方々によるとかなり美味だそうで、
> その昔、このカエルとナマズはどこにでもいる手近な蛋白源だった様です。

元々は日本政府の食料自給策の一つとして、戦前にアメリカから移入された外来種ですからね。ウシガエルに限らず、かつて国策で移入された外来種って多いですよね

2010/07/30 (Fri) 20:55 | EDIT | REPLY |   
ブルフロッグ  
なぜか好きです。

私のハンドルネームは実はダイワ製のルアーからと言う意味も有るのですが、
ウシガエルも愛着を持っている生き物です。

昔、子供の頃は専門に釣っていました。

高校生の頃、本当は入っては行けない古墳のお堀で雷魚を狙っていると、
フロッグの後ろにコイツが忍び寄ってきました。

フッキングするとメンドクサイなと思っていると、巨大な補食音と共に
ウシガエルが消えました。

おそらく巨大な雷魚の仕業だともうのですが、足が震えました。

因に当時の雷魚タックルは竿はフジのスピード・スティックのヘビーにフジのダブルハンドルを
装着し、リールはスピード・スプールでラインはナイロンの8号でした。

当時の宝物でしたね。

2010/07/30 (Fri) 23:16 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  
Re: なぜか好きです。

ブルフロッグさん、こんばんは。コメントありがとうございます

> ウシガエルも愛着を持っている生き物です。
> 昔、子供の頃は専門に釣っていました。

せ、専門に狙って釣っていたんですか、ウシガエルをわざわざ?お、怖ろし過ぎます ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

> フッキングするとメンドクサイなと思っていると、巨大な補食音と共に
> ウシガエルが消えました。
> おそらく巨大な雷魚の仕業だともうのですが、足が震えました。

ウシガエルを一飲みにするということは、間違いなくメーターオーバーの雷魚の仕業ですよね。どれだけのモンスターかと思うと、足が震えてしまうのも理解できます

> 因に当時の雷魚タックルは竿はフジのスピード・スティックのヘビーにフジのダブルハンドルを
> 装着し、リールはスピード・スプールでラインはナイロンの8号でした。

時代を感じさせるタックルセッティングですね。当時としてはヘビー級といえるタックルではないでしょか?たしかに宝物です

2010/07/31 (Sat) 00:32 | EDIT | REPLY |   
KATTY  
No title

そういえば、中学校の頃理科の授業で解剖しました

足に釘を打ちつけるのが… 

昔はなぜか「ショックン」と呼んでいましたが、それは僕の周りだけだったのか…  ??

 

2010/07/31 (Sat) 02:17 | EDIT | REPLY |   
ばんぱく  

KATTYさん、こんばんは。コメントありがとうございます

> そういえば、中学校の頃理科の授業で解剖しました
> 足に釘を打ちつけるのが… 

ウシガエルと言えば、理科の解剖実習に使われる動物の代表格ですからね(最近は残酷だからという理由で、解剖実習をやらない学校も増えているそうですが)

> 昔はなぜか「ショックン」と呼んでいましたが、それは僕の周りだけだったのか…  ??

自分のところでは「ウッシー」が愛称でしたねー(「ショックン」はおそらくウシガエルの俗称、「食用ガエル」から名付けられた愛称だと思いますが) 

2010/07/31 (Sat) 03:11 | EDIT | REPLY |   
こはる  
No title

途中に使われている写真ですが、ペットで飼育されているアフリカウシガエルで日本で特定外来種とされているウシガエルとは違うカエルです。

2021/11/03 (Wed) 15:46 | EDIT | REPLY |   

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